CRP撮影会+写真集 山手線 02 大塚駅界隈  2022年3月26日 
大塚駅界隈 大塚駅南口 pm10:30集合
参加料 ¥5,000 
撮影会参加+デジタル写真集制作 
ひとり30点の写真をupします。

4月9日㈯ zoomによる、講評会 ビューイング
希望者 ¥3,000

JR 大塚駅界隈

大塚駅はあまりなじみがない。なにがあるかわからない。おおざっぱにいえばここは池袋圏だからだろう。
この写真は2001年、クルマ雑誌NAVIの連載「Girls in Motion」で撮ったものだ。赤坂でバイトをしている彼女が、待ち合わせの場所として指定してきたのが大塚駅だった。かれこれ20年以上も前の駅前だ。今見るとどのくらい変化しているのか興味深い。
連載の「Girls in Motion」は、世紀末、1999年から2003年まで続いたシリーズだ。僕は当時50歳台、僕の目から見て、その頃の20歳前後の女性たちの、生態がさっぱり想像できなかったからだ。彼女たちはブルセラ世代と呼ばれていた。
一番の驚きは、レイブという、野外イベント、野外ディスコみなたいな、ものがあるとのことで、富士山の山奥にクルマででかけたことがある。鬱蒼とした森の中、しんしんと無音の中奥に行くと、はじめは高音のチャカチャカとしたざわめきから次第にディスコのような低音がボリュームいっぱいに聞こえてくる。テントが無数に立ち、皆思い思いに音楽と酒、その他に委ねられている。こういう世界は海外のことだと思っていたので驚いた。写真家として20年以上のキャリアがあったが、今まで社会の何を見ていたいのだろう。ソースはマスメディアだ。
まだ、21世紀になっても、まだインターネットもさほど盛んではない時代、若者たちは確実に、大人たちの作りあげた
世界ではない、なにか、海外からの情報はあっても、国内で若者たちが、こんな山奥で
遊んでいることに、ちょっとばかり感銘した。
その頃、僕は芸能人の写真を多くとっていた。
彼や、彼女たちがどんな生活をしているか、容易に想像できた。昼何を食べて、夜どこで遊んでいるかだってわかる。
それが、ごく普通の、若い、彼らの志向や生活がまったく知らなかった。
知らないことは知りたいと思ったことが、この連載シリーズの出発点だった。

あれから20年が過ぎた。年齢を重ねたこともあるが、未知のことがらが、減った。インターネットの時代になり、
検索をかけると、さまざまなことを知れる。
初めて「レイブ」という言葉を知った瞬間、未知の言葉に反応した瞬間、
あの頃はまだ50代だったけど、すぐに反応して、自分の目で見みようと思った。
もはや、そんな気力は残っていないl。
歳になって知らないことへの興味が減ったのだろう。

大塚駅界隈は、今、どんなふうになっているのだろう。いや、あまり訪れたことがなかったのだから、変化も気づかず、
さほど驚かないかもしれない。
東京の景色も、バブル以前とはすっかりかわった。あのままバブルを続けたら、
本当に東京は違った景色になったかもしれない。
最近のビルのトレンドは、どのビルも、ガラスが外壁になっている。空を反射して、重々しくないのがいいのだろう。嫌いじゃない。海外では、もう30年以上前からガラスのビルが増えていた。地震国でトレンドに遅れたのだろうか。
いまでも東京の街は清潔だけど、美的ではない。
その象徴のような、きっと欲望だらけの、街に大塚駅界隈、たぶん、
ますます醜くなるのかな。
まあ、それが日本、現代東京だと言える。
、外国人から見ると、その醜さが、エキゾチックなのかなと思う。




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